望月衣塑子さんの講演
望月衣塑子さんの講演の報告が届けられましたのでお知らせします。
12月8日 中之島公会堂 〇なぜ、菅官房長官の会見に臨むのか 〇~安倍政権とメディアのあり方~ 講演 〇東京新聞社社会部記者 望月衣塑子さん 〇主催「進歩と革新をめざす大阪の会」
講演の要約 森友・加計問題で、菅官房長官に何度も納得のいく返答が出るまで質問を繰り返す事でクローズアップされた望月記者ですが、自己紹介では「日歯連の闇献金疑惑」や「國井検事と暴力団との癒着」をスクープした事を立て板に水のごとく、切れ目のない早口でお話された。 また、育児休暇後は武器輸出や軍学共同をテーマに取材を続け2016年には武器輸出の本を2冊出版されたそうです。 子育て真最中も望月さんの生き方は止まることなく凄い! 望月さんの記者としてのテーマは[権力が隠そうとしていることを明るみに出すことだ]と。 最近のメディアが忘れた、或いはわざと避けようとしている一番の使命といえるこのテーマを望月記者は自身の中心に据えて行動しています。 最近の取材で感じていることは ・記者会見の発表は、当局に都合のいい事実 ・不都合な真実は隠したい ・記者としてはキーマンを見つけ何度も聞く ・ウソをつかれて当たり前 ・隠すことはすべての関係者が納得している訳ではない ・だんだんとウソと真実の見分けがつくようになる など そして、前川喜平さんや詩織さんとの出会い、インタビューをとおして二人が見えない巨大な権力に向かっているのに自分は傍観者でいいのか?との思いから直接彼らの怒りを菅官房長官にぶつけたいとインタビューを続けたのです。 講演は残念ながら時間が足りなく、スタッフに促されながらも最後に「これだけは!」と訴えたのは幣原喜重郎首相の言葉。 「日本国憲法~9条に込められた魂~」から[正気の沙汰とは何か。武装宣言が正気の沙汰か?それこそ狂気の沙汰だと言う結論は考え抜いた結果出ている。 世界は今一人の狂人を必要としている。 自ら買って出て狂人とならない限り世界は軍拡競争の蟻地獄から抜け出すことはできまい。 これはすばらしい狂人である。その歴史的使命を日本が果たすのだ] 日本国憲法を持つ日本のトップが世界史の扉を開く狂人になれているでしょうか? トップがならないなら私たちがなろうではありませんか。
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